8月の世界コーヒーニュース

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霜害と関税でコーヒー価格が急騰

コーヒー価格が2025年半ば以来の最高値に達する勢いを示しています。わずか数週間でアラビカ種は25%以上、ロブスタ種は約30%の上昇を記録しました。ブラジル・ミナスジェライス州とサンパウロ州での霜害が価格高騰に拍車をかけていますが、2025–26年の収穫への実際の被害は限定的と見られています。
一方、米国がブラジル産コーヒーに50%の新関税を課したことから、アメリカのバイヤーはメキシコ、ペルー、ベトナム、ホンジュラスといったより安価な供給国にシフトしています。ブラジル農業大臣はコーヒーが関税対象から外れることに期待を示していますが、不透明な状況は続いており、アナリストは「C価格は今後さらに上昇する可能性がある」と警告しています。

韓国の新研究:コーヒーが2型糖尿病リスク低減に寄与か

韓国の研究者は、コーヒーに含まれる生理活性化合物が2型糖尿病の発症リスクを低減するという強い関連性を発見しました。6月10日付で『International Journal of Molecular Sciences』に掲載された研究によると、釜慶(プギョン)大学と慶北(キョンブク)大学の研究チームは、数十年にわたるコホート研究を精査し、コーヒー中のポリフェノールが「複数のメカニズムを通じて抗糖尿病効果を発揮する」と結論づけました。
メタ分析では糖尿病リスクが7%低下することが示され、日本の研究では1日3杯以上のコーヒー摂取が2型糖尿病リスクを42%減少させることと関連していました。ただし、クリーマーや砂糖を加えると効果が弱まる傾向にあると思われています。

スペシャルティコーヒー協会、「ライトロースト」の新基準策定へ

最新の研究により、アラビカ豆の焙煎過程において、産地や焙煎方法に関係なく、豆の色が予測可能な「共通のカラーカーブ」を描くことが明らかになりました。この発見は「ファーストクラック」や「セカンドクラック」といった一般的な用語の標準化につながる可能性があります。
研究者は「焙煎度の区分は最終的には恣意的なもの」としながらも、消費者にとって焙煎度はコーヒー選びにおいて変わらず重要な要素であることを強調。業界全体で統一された基準が導入されれば、ブランド間の一貫性が高まり、コーヒー業界の透明性向上にもつながると期待されています。

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